CMap とは?
フォント内部ではグリフに対して CID(Character Identifer)と呼ばれる番号が割り振られています。この CID と Unicode を始めとする文字コードとの関連を示した表が CMap です。
例えば、「UniJIS-UTF16-H」であれば、UTF-16 から CID への対応表が含まれています。末尾が「-V」のものは、縦組み用グリフを示します。
Adobe-Japan1 とは?
Adobe が定めた日本語の文字コレクションで、日本語フォントが準拠する文字コレクションのデファクトスタンダードとなっています[1]。1- に続く番号は追補(Supplement)と呼ばれ、これが変わると収録されるグリフ数が変化します。
例えば macOS 等に搭載されているヒラギノ角ゴシックは、ヒラギノ角ゴ Std、ヒラギノ角ゴ Pro と末尾にバージョンが付されています。これが文字コレクションを表したものです。Std であれば Adobe-Japan1-3 に含まれる 9,354 グリフが、Pro であれば Adobe-Japan1-4 に含まれる 15,444 グリフが含まれています。
StdN と JIS2004 字形
Std, Pro 等「N」の表記がないフォントでは JIS90 字形が、StdN, ProN 等の末尾に「N」が付されたフォントでは JIS2004 字形が採用されています。字形の差は 葛飾区 の「葛」の下の部分等に顕著に現れています[2]。この差を CMap で確認すると、UniJIS-UTF16-H で「葛」(U+845B)が CID 1481(葛󠄀) に割り当てられているのに対し、UniJIS2004-UTF16-H では CID 7652(葛) に割り当てられており、同一の Unicode に対して異なる CID が紐づいていることが読み取れます[3]。
ライセンス
本サイトはパブリックドメインとして公開します。
GitHub リポジトリ:inaniwaudon/cmap-display
なお、本サイトが配布する CMap およびその派生物には、3 条項 BSD に基づいて配布される adobe-type-tools/cmap-resources を利用しています。
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